スターアライアンスに加盟する航空会社には、一生に近い期間、上級会員でいられる制度を提供する会社もあります。
ただし、条件の多くは100万マイル以上(地球約40周以上)です。
それを踏まえると、ANAのSFC(スーパーフライヤーズ会員)は、1年で条件を満たし、対象カードを持ち続けることでスターアライアンス・ゴールドを維持できる、世界的に見ても珍しい仕組みです。
今回は、スターアライアンス加盟26社(2026年9月時点)の公開制度を比較し、見直し中のANA・SFCについて考えていきます。
本記事は、2026年9月16日に確認した各社の情報に基づきます。なお、非公表の招待制資格、隠しステータス、航空会社の裁量によるVIP待遇は対象外とさせていただきます。随時、制度が変更となる場合がありますので最新情報は各社の公式サイト等をお確かめください。
永久ステータスは航空会社ごとに用意されている
スターアライアンスには、共通の「永久会員」制度があるわけではありません。
上級会員ステータスを発行するのは、ユナイテッド航空のMileagePlusやルフトハンザ系のMiles & Moreといった各社のマイレージプログラムです。
その自社の資格に、スターアライアンス・ゴールドまたはシルバーが紐付きます。
スターアライアンス・ゴールドなら、加盟航空会社を利用するときに、優先チェックイン、優先手荷物、優先保安検査、ラウンジ、優先搭乗、手荷物の優先受け取りなどを利用できます。
細かな提供条件は空港や運航会社で異なりますが、普段使わない加盟航空会社でも特典を受けられることが、アライアンスを介したステータスの強みです。
スターアライアンス加盟航空会社の中には、「Lifetime」や「For Life」といった名称で、生涯にわたって上級会員資格を維持できる制度を用意している会社があります。
条件を達成すると、毎年の搭乗実績を積み直さなくても、自社の上級資格を維持できます。取得できるスターアライアンス資格は、航空会社や到達した会員ランクによって異なります。
一方、ANAは少し仕組みが異なります。
ANA Million Miler(ANAミリオンマイラー)では、100万・200万ANAライフタイムマイルへの到達によって生涯特典を受けられますが、ミリオンマイラーそのものがスターアライアンス・ゴールドになるわけではありません。
ANAでスターアライアンス・ゴールドを維持するうえで重要になるのが、SFC(スーパーフライヤーズカード)の取得です。
そこでこの記事では、まずスターアライアンス加盟各社の生涯エリート資格と取得条件を比較し、その後でANAミリオンマイラーとSFCの違いを見ていきます。

なお、航空会社が公表していない招待制の資格やVIP待遇等は、今回の記事には含めません。
現在、公式に取得条件を確認できる永久ステータス
2026年9月16日時点で、現在の取得条件を公式サイトや公式規約で確認できた制度を並べると、次のようになります。
| 航空会社・プログラム | 主な取得条件 | 維持される自社資格 | スターアライアンス資格 | 日本在住者から見た特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ユナイテッド航空 MileagePlus | ユナイテッド/United Expressの対象実飛行100万、200万、300万、400万マイル | 100万=Premier Gold、200万=Platinum、300万=1K、400万=Global Services | すべてゴールド | 条件が明快。最初の100万でも生涯ゴールド |
| エア・カナダ Aeroplan | 対象便のLifetime Qualifying Milesが100万、200万、300万、400万 | 50K、75K、Super Eliteへ段階的に上昇 | すべてゴールド | 200万・400万では指定した1名にも資格を付与 |
| 中国国際航空・深圳航空 PhoenixMiles | 単一のPhoenixMiles系列航空会社で100万km、または系列合計200万km | Lifetime Platinum | ゴールド | マイルではなくkm。100万kmは約62.1万マイル |
| Miles & More参加航空会社 | 生涯累計30,000 Qualifying Points、または40,000 Qualifying Points | 30,000=Frequent Traveller Lifetime、40,000=Senator Lifetime | FTLはシルバー、Senatorはゴールド | ルフトハンザなど7社で共通。生涯ゴールドは40,000 QP |
| TAPポルトガル航空 Miles&Go | TAP運航便で200万、300万Status Miles | 200万=Gold For Life、300万=Navigator For Life | いずれもゴールド | 他社便のマイルはFor Life判定の対象外 |
| アビアンカ航空 LifeMiles | アビアンカ便で100万、200万の対象マイル | 100万=Gold、200万=Diamond | いずれもゴールド | 「Cenit」という公開の生涯制度 |
| 南アフリカ航空 Voyager | 4~6年の連続期間でSAA便720,000 Tier Miles、各年最低120,000 Tier Miles | Lifetime Platinum | ゴールド | 短期集中型だが、毎年の最低条件も厳しい |
| アシアナ航空 Asiana Club | 50万搭乗マイルまたは500回、100万搭乗マイルまたは1,000回 | Diamond Plus Lifetime、Platinum Lifetime | 現在はいずれもゴールド | 2026年12月16日のスターアライアンス脱退 |
参照:United/Air Canada/PhoenixMiles公式ガイドPDF/Miles & More/TAP/LifeMiles/SAA Voyager規約/Asiana Club
永久資格の取得条件は、航空会社によって異なります。実際に飛んだ距離だけを数える会社もあれば、ステータス用ポイントを積み上げる会社もあります。
また、提携航空会社の便を実績に含められるかどうかも、航空会社によって異なります。
ユナイテッド航空:100万マイルで生涯Premier Gold
日本の旅行者にも分かりやすいのが、ユナイテッド航空のMillion Miler Programです。
ユナイテッド航空とUnited Express(提携リージョナル航空会社が運航)の対象便で、生涯の実飛行距離が100万マイルに達すると、Premier Goldを生涯維持できます。Premier Goldはスターアライアンス・ゴールドです。
- 100万マイル:Premier Gold
- 200万マイル:Premier Platinum
- 300万マイル:Premier 1K
- 400万マイル:Global Services
100万マイルは、東京―ニューヨークを片道約6,700マイルとして単純計算すると、約75往復に相当します。
例えば、東京―ニューヨークをユナイテッド航空で年4往復する場合でも、100万マイル到達まで単純計算で約19年かかります。
長距離出張を何年も続ける人向けで、特典航空券や提携航空会社で飛んだ距離を足して簡単に届く制度ではありません。
参照:United公式・Million Miler Program
エア・カナダ:100万マイルで50K、300万でSuper Elite
エア・カナダのMillion Mileプログラムも、最初の到達点は100万です。
対象となるエア・カナダ便に加え、レジャー路線を中心に運航するAir Canada Rouge、地域路線を担うAir Canada Expressの有償搭乗でLifetime Qualifying Milesを積み上げ、100万マイルに達するとAeroplan 50Kを生涯維持できます。50Kはスターアライアンス・ゴールドです。
- 100万マイル:生涯50K
- 200万マイル:生涯75K+指定した1人にも50Kを付与
- 300万マイル:生涯Super Elite
- 400万マイル:生涯Super Elite+指定した1人にも75Kを付与
本人だけでなく、200万・400万マイルの節目では、指定した相手にも上級会員資格を付与できるのが特徴です。
これは家族旅行でも大きなメリットがあります。例えば200万マイルに到達した本人が75K、家族1人が50Kを持っていれば、2人ともスターアライアンス・ゴールドです。
対象となるスターアライアンスのラウンジでは、それぞれ1人を同伴できるため、条件を満たせば4人家族全員がエコノミークラスでもラウンジを利用できます。
なお、Economy Basicなど対象外運賃があるため、総搭乗距離とLifetime Qualifying Milesは必ずしも一致しません。
参照:Air Canada公式・Million Mile/Aeroplan資格とスターアライアンス資格
中国国際航空・深圳航空:100万の単位は「km」
PhoenixMilesでは、Lifetime Platinumを取得できます。中国国際航空と深圳航空はいずれもスターアライアンス加盟社で、同じPhoenixMilesを利用しています。
条件は、単一のPhoenixMiles系列航空会社で対象距離100万km、または系列航空会社の合計200万kmです。
Lifetime Platinumはスターアライアンス・ゴールドに相当します。
ここで注意したいのが単位です。100万kmは約62.1万マイル。ユナイテッド航空の100万マイルより数字上の距離は短い一方、対象となる航空会社や積算方法が決まっています。
「100万」という見た目だけでは比較できません。
参照:PhoenixMiles公式会員ガイド/PhoenixMiles公式FAQ

ルフトハンザなどMiles & More:生涯ゴールドは40,000 QP
Miles & Moreには、距離ではなくQualifying Pointsを積み上げる生涯資格があります。
- 累計30,000 Qualifying Points:Frequent Traveller Lifetime
- 累計40,000 Qualifying Points:Senator Lifetime
Frequent Travellerはスターアライアンス・シルバー、Senatorはスターアライアンス・ゴールドです。
つまり、生涯ゴールドが目的なら40,000 Qualifying Pointsが必要です。
同じ制度を使うスターアライアンス加盟社は、オーストリア航空、ブリュッセル航空、クロアチア航空、ITA Airways、LOTポーランド航空、ルフトハンザ ドイツ航空、SWISSの7社です。
Qualifying Pointsは、Miles & Moreを共同発行する航空会社の対象便などで積算されます。
2023年までの旧制度で貯めたStatus Starsは移行計算がありますが、これから目指す人は現在のQualifying Pointsで考えるのが分かりやすいでしょう。
参照:Miles & More公式・Lifetime status/スターアライアンス資格との対応
TAP、アビアンカ、南アフリカ航空にも生涯制度あり
TAP Miles&Goでは、TAP運航便で積算したMiles For Lifeが200万に達するとGold For Life、300万でNavigator For Lifeです。
他のスターアライアンス加盟社で貯めたStatus MilesはFor Lifeの判定に入りません。
また、長期間口座を動かさない場合の扱いが規約にあるため、「取得後は何もしなくてよい」とまでは考えない方が安全です。
アビアンカ航空のLifeMilesには「Cenit」があり、アビアンカ便の対象マイル100万でGold、200万でDiamondを生涯維持できます。どちらもスターアライアンス・ゴールドです。
南アフリカ航空のLifetime Platinumは、単純な生涯累計だけではありません。
4~6年の連続期間にSAA運航便で計720,000 Tier Milesを貯め、各暦年に最低120,000 Tier Milesが必要です。対象期間に高頻度でSAAを利用する人向けの制度です。
参照:TAP公式・For Life/LifeMiles公式・Cenit/SAA Voyager規約/SAA・スターアライアンス資格表
アシアナ航空:生涯資格は残るが、スターアライアンス・ゴールドではなくなる
アシアナ航空には、50万搭乗マイルまたは500回の搭乗でDiamond Plus Lifetime、100万搭乗マイルまたは1,000回の搭乗でPlatinum Lifetimeがあります。現在はどちらもスターアライアンス・ゴールドです。
ただし、アシアナ航空は2026年12月16日23時59分(韓国時間)にスターアライアンスを脱退します。
12月17日以降は、Asiana Club資格によるスターアライアンス特典を利用できません。
生涯資格そのものがなくなるわけではありません。大韓航空との統合後は、Diamond Plus Lifetimeは「Morning Calm Premium」、Platinum Lifetimeは「Million Miler」へ生涯資格のまま移行します。
どちらもSkyTeam Elite Plusとなります。
参照:Asiana Club公式・生涯資格条件/スターアライアンス脱退日/大韓航空との統合案内
ANAミリオンマイラーは「生涯スターアライアンス・ゴールド」ではない
ANAにも、100万・200万の節目で生涯特典を受けられるミリオンマイラープログラムがあります。
ANA Lifetime Miles(ANAライフタイムマイル)は、ANAマイレージクラブ入会後に搭乗して積算した区間基本マイレージの累計です。
1997年4月1日以降の記録が対象で、ANAグループ便と提携航空会社便は別々に集計されます。
| 到達条件 | 生涯続く主な特典 | スターアライアンス資格 |
|---|---|---|
| ANAライフタイムマイル 100万 | ANAマイルの有効期限がなくなる。SFCへいつでも申し込める資格 | 自動付与なし。別途SFCへの申し込み・入会が必要 |
| ANAライフタイムマイル 200万 | 100万の特典+ANA SUITE LOUNGE、ANA LOUNGEを生涯利用 | 自動付与なし。別途SFCへの申し込み・入会が必要。生涯ラウンジ特典もスターアライアンス運航便は対象外 |
ANAのライフタイムマイルが100万に達するとSFCへ申し込めますが、対象カードの発行審査と年会費は別に必要です。
100万LTマイルへの到達だけでスターアライアンス・ゴールドが直接付くわけではありません。
200万LTマイルに到達するとANAのラウンジを生涯利用できる特典がありますが、対象になるのはANAグループ運航便など所定の便を利用するときです。
スターアライアンス加盟航空会社が運航する便では、この200万LTマイルのラウンジ特典は使えません。
例えば、ルフトハンザやシンガポール航空などの便を利用するときに、200万LTマイルの資格だけでスターアライアンスのラウンジへ入れるわけではありません。
こうした場面でスターアライアンス・ゴールドの特典を利用したい場合は、別途SFCへ入会するなどして、スターアライアンス・ゴールド資格を持つ必要があります。
参照:ANA公式・Million Miler Program
加盟26社を確認。公表された現行制度が見つからない会社もある
2026年9月16日時点のスターアライアンス加盟26社について、公式の公開情報で確認できた状況を整理しました。
| 航空会社 | 公開情報で確認できた扱い |
|---|---|
| Aegean Airlines | 現在取得できる永久資格の公式条件を確認できず |
| Air Canada | Million Mileで生涯50K以上。スターアライアンス・ゴールド |
| Air China | PhoenixMiles Lifetime Platinum。スターアライアンス・ゴールド |
| Air India | 現在取得できる永久資格の公式条件を確認できず |
| Air New Zealand | 現在取得できる永久資格の公式条件を確認できず |
| ANA | ミリオンマイラーの生涯特典とSFC申込資格。直接の生涯スターアライアンス・ゴールドではない |
| Asiana Airlines | 生涯Diamond Plus/Platinum。2026年12月16日までスターアライアンス・ゴールド |
| Austrian Airlines | Miles & More Lifetime。Senator Lifetimeがゴールド |
| Avianca | LifeMiles Cenit。Gold/Diamondがゴールド |
| Brussels Airlines | Miles & More Lifetime。Senator Lifetimeがゴールド |
| Copa Airlines | 現在取得できる永久資格の公式条件を確認できず |
| Croatia Airlines | Miles & More Lifetime。Senator Lifetimeがゴールド |
| EGYPTAIR | 過去のLifetime Platinumに関する情報はあるが、現在の公式取得条件を確認できないため比較対象外 |
| Ethiopian Airlines | 現在取得できる永久資格の公式条件を確認できず |
| EVA Air | 現在取得できる永久資格の公式条件を確認できず |
| ITA Airways | Miles & More Lifetime。Senator Lifetimeがゴールド |
| LOT Polish Airlines | Miles & More Lifetime。Senator Lifetimeがゴールド |
| Lufthansa | Miles & More Lifetime。Senator Lifetimeがゴールド |
| Shenzhen Airlines | PhoenixMiles Lifetime Platinum。スターアライアンス・ゴールド |
| Singapore Airlines | Solitaire PPS Club Lifeを公式FAQで確認できるが、新規取得条件は現在公表されていない |
| South African Airways | Voyager Lifetime Platinum。スターアライアンス・ゴールド |
| SWISS | Miles & More Lifetime。Senator Lifetimeがゴールド |
| TAP Air Portugal | Gold/Navigator For Life。スターアライアンス・ゴールド |
| THAI | 現在取得できる永久資格の公式条件を確認できず |
| Turkish Airlines | 現在取得できる永久資格の公式条件を確認できず |
| United Airlines | Million Milerで生涯Premier Gold以上。スターアライアンス・ゴールド |
「確認できず」とした航空会社は、永久資格が存在しないという意味ではありません。2026年9月16日時点で、一般会員が今から目指せる制度として公式に確認できなかった会社です。
シンガポール航空のSolitaire PPS Club Lifeは現在も資格自体は残っていますが、新たに取得するための条件は公表されていません。
エジプト航空は、過去にLifetime Platinumの情報がありますが、現在の公式な取得条件を確認できませんでした。
参照:Singapore Airlines公式FAQ/現在のPPS Club資格条件
ANA SFCは、他社の永久資格よりハードルが低い
ANA SFCは、厳密にはライフタイムのステータスではありません。
一度SFCへ入会できる条件を満たし、対象クレジットカードを更新し続けることで、SFC会員サービスとスターアライアンス・ゴールドを維持することができます。
カードを解約したり、年会費を支払えなかったりすれば続きません。それでも、他社の公開された生涯資格と比べると、入口のハードルはかなり低いといえます。
通常のSFCへの入会ルートは、1暦年に50,000プレミアムポイントを獲得し、そのうち25,000ポイント以上をANAグループ運航便で獲得して、ANA「プラチナ」以上になることです。その資格期間中にSFCへ申し込みます。
また、ANAには少ない搭乗数でもプラチナを狙えるルートがあります。
ANAグループ運航便で30,000プレミアムポイントを獲得したうえで、
- 対象のライフソリューションサービスを7つ以上利用
- ANAカードとANA Payで年間合計400万円以上を決済
という条件も同じ年に満たす方法です。
通常の50,000プレミアムポイントより搭乗で必要なポイントを抑えられるため、飛行機に乗る回数を減らしてプラチナを目指せます。
参照:ANA公式・プレミアムステイタス獲得条件/ライフソリューションサービス利用が多い方の条件
ユナイテッド航空なら100万実飛行マイル、Miles & Moreなら生涯40,000 Qualifying Pointsが必要です。
SFCは1年に集中して条件を達成でき、以後は毎年飛び続けなくてもカード年会費でステータスを維持できます。
もちろん、50,000プレミアムポイントを貯める費用も時間も小さくありません。
何十年もかけて100万マイルを飛ぶ必要がある他社の永久資格と比べると、SFCはかなり短い期間で目指せます。
あわせて読みたい:ANA SFCをクアラルンプール発券で目指す方法
SFCの年300万円決済案は、2026年9月16日時点で「見直し中」
ANAは2026年4月、SFC制度を2028年4月から変更する当初案を発表しました。
当初案では、ANAカードとANA Payの年間決済額が合計300万円以上なら「SFC PLUS」となり、スターアライアンス・ゴールドやANAラウンジなど、現在のSFCの主な特典を利用できます。
300万円未満の場合は「SFC LITE」となり、スターアライアンス・シルバーへ変更され、ANAラウンジも利用できない内容でした。
ただし、100万ANA Lifetime Milesに到達している会員は例外で、年間300万円を決済しなくてもSFC PLUSになります。
すでにスーパーフライヤーズカード(SFC)を持っている会員も、当初案では年間決済額によってSFC PLUSまたはSFC LITEに分かれる予定でした。
しかしANAは、多くの意見を受け、現在は発表済みの改定内容を見直しています。新しい内容は2026年9月末までに改めて公表する予定です。

※ANA SFC制度は、2026年9月16日時点で改定内容の見直しが進められています。最新の制度内容はANA公式サイトでご確認ください。
参照:ANA公式・スーパーフライヤーズカード会員向けサービス変更のお知らせ
改定の必要性は分かるが、線引きが難しい
生涯で100万マイル級を飛ばなければ永久ゴールドを得られない航空会社と比べると、ANA SFCはかなり取得しやすい制度です。
一度入会すれば、その後あまり飛行機に乗らなくなっても、カードを持ち続けることでスターアライアンス・ゴールドを維持できます。
SFC会員が増え続ければ、ラウンジの混雑などを考えて制度を見直したくなるのも理解できます。
ただ、SFCはANAにとってもメリットのある制度です。
会員はSFCを維持するためにANAカードを持ち続け、年会費を支払います。搭乗回数が減ってもANAカードを使い続け、次に飛行機に乗るときもSFCの特典を使えるANAを選びやすくなります。
そのため、単純に条件を厳しくすれば解決する話でもないでしょう。
特に、年間300万円というカード決済の利用額だけを条件にすると、ANAには頻繁に乗るもののカード決済を集約していない人や、長年SFCを持ち続けてきた会員までLITEになる可能性があります。
「Lifetime」でも、永遠を保証するわけではない
永久ステータスを目指す前に、もうひとつ確認しておきたいことがあります。
航空会社が使う「Lifetime」や「For Life」は、毎年の通常更新を不要にする会員制度上の表現です。
航空会社、マイレージプログラム、アライアンス、規約が未来永劫変わらないという保証ではありません。
アシアナ航空の例では、自社の生涯資格が引き継がれても、スターアライアンス脱退によってスターアライアンス・ゴールドではなくなります。
アシアナ航空は大韓航空との統合というかなり特殊なケースではありますが、航空会社の統合や所属アライアンスの変更まで考えると、ライフタイムの制度であっても、現在とまったく同じ特典が永久に続くとは限りません。
まとめ
スターアライアンスに加盟する各社では、公式に取得条件が公開された生涯ステータスがあります。
生涯ステータスの取得条件は、ユナイテッド航空とエア・カナダは100万マイル、中国国際航空・深圳航空は100万kmまたは系列合計200万kmです。
ルフトハンザ航空などのMiles & Moreは40,000 Qualifying Pointsで、生涯のスターアライアンス・ゴールドに相当するSenator Lifetimeへ到達します。
TAP、アビアンカ、南アフリカ航空にも、それぞれ異なる生涯制度があります。
ANAミリオンマイラーは、生涯特典を用意していますが、単に100万LTマイルの到達だけでスターアライアンス・ゴールドが自動付与される制度ではありません。
一方のANA SFCは、1年でプラチナ条件を満たし、対象カードを持ち続ければスターアライアンス・ゴールドを維持できるため、他社の生涯資格と比較しても目指しやすい制度です。
2026年4月に発表された年300万円決済案は、9月16日時点で見直し中です。
長年利用してきた会員にも、これから目指す会員にも、そしてANAにも納得できる制度へ着地するのか。9月末までの再発表に注目です。











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