ANA新ビジネスクラス「THE Room FX」を体験|THE Roomとの違いやシートの特徴を詳しくレポート

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    ANA新ビジネスクラス「THE Room FX」を体験|THE Roomとの違いやシートの特徴を詳しくレポート

    ANAは2026年以降国際線に新しいビジネスクラスシート「THE Room FX」を導入する予定です。

    導入機材はボーイング787-9です。

    すでに長距離国際線では、ボーイング777-300ERに個室型ビジネスクラス「THE Room」が導入されており、その広さと快適性は世界的にも高い評価を受けています。

    「THE Room FX」は、「THE Room」と同様にANA、航空機シートメーカー大手のSafran Seats社、イギリスのデザイン会社Acumen Design Associates社によって共同開発されたビジネスクラスシートです。

    「THE Room」のコンセプトを受け継ぎながら、広いパーソナルスペースと個室感のある設計を維持しつつ、ワイヤレス充電やBluetoothオーディオ接続などの新機能も追加されています。

    快適性と実用性の両方を高めた、新しい個室型ビジネスクラスシートとなっています。

    2026年3月には、この新シートの体験会が開催されました。

    実際にシートを体験する機会があったのでその様子と率直な感想をレポートします。

    目次

    ANA「THE Room FX」の率直な感想|長距離フライトを満喫できる極上のくつろぎシート

    ANA 新ビジネスクラスシート THE Room FX 外側から

    「ANA「THE Room FX」:外側から」

    全体は木目調を取り入れた装飾となっていて、派手さはありませんが洗練され、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

    外から見ても結構高さのあるドアであり、ドアを完全に閉めれば自分だけの空間が生まれます。

    周りの視線が遮られることで、リラックスするにはもちろんですが、お仕事をするのにも格好の場所です。

    ANA 新ビジネスクラスシート THE Room FX モニター

    「ANA「THE Room FX」:前方・モニター」

    実際に席に座ってみますと、第一に広さを感じました。

    1人で自由に使える空間が大きく、長距離のフライトであっても周りに気兼ねなく自分の時間を過ごせるでしょう。

    今回、新シートが搭載される機材は機内が広い大型機ではなく、中型機です。そのためシートに割ける空間が限られます。

    ですが、個室ドアの壁を極力薄くしたり、前向きと後向きの座席を互い違いに配置したりするなどしてスペースが確保されています。

    座席にはリクライニング機能は無く、予めリクライニングされた設計になっていますが、食事をしたり、仕事をしたり、あるいは映画を見たり、何をするにも丁度良い角度になっています。

    正面の24インチのモニターも存在感があり、機内で映画などを楽しみたい人には嬉しい仕様となっています。

    モニター横のテーブルには、ワイヤレス充電できるポートも装備されており、フライト中にご自身のデバイスも充電チャージができます。

    また、フルフラットにして寝転がるのも体験しましたが、足元の空間も広く取られています。

    ビジネスクラスのシートでは、足元や肩のところが狭くて寝返りが打ちにくいという経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。

    「THE Room FX」は、上体から足元のところまでゆとりがあり、日本人・外国人問わず体格の良い人でも寝やすくなっています。

    従来シートとの比較|THE RoomやBUSINESS STAGGEREDとどう違う?

    これまでANAの国際線では「THE Room」、「BUSINESS STAGGERED」など、複数のビジネスクラスシートを経験してきました。

    それらと比較しても「THE Room FX」はかなり完成度の高いシートだと感じました。

    「THE Room」との比較

    羽田〜ロンドン線やニューヨーク線などでは、ボーイング777-300ERに個室型ビジネスクラスシート「THE Room」が導入されています。

    「THE Room」は、とにかく圧倒的な広さが特徴のシートです。

    ANAボーイング777-300ER ビジネスクラス THE Room

    「ANAビジネスクラスシート・THE Room」

    長距離フライトでも個室ドアが付いているため、周囲を気にすることなく過ごせるので、14時間のフライトでも「まだここにいたい」と思えるほど快適でした。

    1人あたりのスペースも非常に広く、自宅のようなくつろぎを体感できるシートです。

    「THE Room FX」はその快適性をベースにしつつ、ボーイング787という機材サイズに合わせた設計になっています。

    「THE Room FX」も「THE Room」に負けないくらい広いシートです。

    どちらが良いか、どちらが快適かと言われたら、正直な所答えるのが非常に難しいです。

    それだけ「THE Room FX」も最大限くつろげるような座席に仕上がっていました。

    「BUSINESS STAGGERED」との比較

    ボーイング787シリーズに導入されているビジネスクラスシート「BUSINESS STAGGERED」も、フルフラットになる点が大きな魅力です。

    ANAボーイング787 ビジネスクラス BUSINESS STAGGERED

    「ANAビジネスクラスシート・BUSINESS STAGGERED」

    特に通路へのアクセス、横になれる快適性という点では、長距離フライトでも十分に快適です。

    ただ、「THE Room FX」と比較すると

    • 個室感
    • スペースの広さ
    • モニターの大きさやワイヤレス充電などの新機能

    という点では、やはり新シートの方が一歩リードしている印象でした。

    「BUSINESS STAGGERED」のシートが優れている点もあります。それは電動リクライニングの機能です。

    「THE Room FX」には電動リクライニングが搭載されていないため、座席の角度を細かく調整したい人にとっては、この点は少し気になるかもしれません。

    とはいえ、それぞれのシートに個性があり、どちらもANAのビジネスクラスとして快適な空の旅を提供してくれるシートであることに変わりはないでしょう。

    今後787では新旧シートが混在する可能性も

    今後、ANAのボーイング787-9では新シート「THE Room FX」の導入により、既存のシートと混在する可能性があります。

    そのため、予約したフライトによっては「旧シートだった」というケースも出てくるかもしれません。

    ただ個人的には、どちらのシートも十分に快適なシートだと思っています。

    もちろん個室ドアや広いパーソナルスペースという点では「THE Room FX」に魅力を感じますが、従来のシートでもANAのビジネスクラスとしての快適性は十分に保たれていると感じます。

    ひとつ気になった点|やはりWi-Fiの進化に期待

    今回、快適で機能性の高いシートが誕生し、ビジネスクラスとしてより高い質のサービスが提供されることになります。

    あえてANAのビジネスクラスでさらに改善を求める点を挙げるなら、機内Wi-Fiの速度です。

    機内でのWi-Fiは従来より改善してきていますが、SNS等でも速度が遅いという意見が見られます。

    Wi-Fiがさらに高速になれば、機内での仕事の効率やSNS閲覧の快適性もかなり上がると思います。

    私は機内で仕事をすることはあまり多くありませんが、人によっては長距離フライト中も仕事をするケースもあります。

    ただ、今回の「THE Room FX」はプライバシーと作業スペースがしっかり確保されているので、環境としてはかなり仕事しやすいシートだと感じました。

    あとは通信環境が進化すれば、機内でゆっくりくつろぐだけでなく、仕事場としても申し分ないでしょう。

    ANA「THE Room FX」導入路線を予想

    「THE Room FX」が導入されるボーイング787-9は、欧米、アジア、オセアニアなど幅広い国際線に投入されています。

    ただし、どの路線に導入されるかは2026年3月14日時点ではANAから正式な発表はありません。

    新シートの体験会で当日対応されていたCAの方にいつ頃導入されるかをお聞きしたところ、2026年の秋以降にも就航が予定されているとのことでした。

    個人的な予想としては、まずは欧米方面の長距離路線から導入される可能性が高いと考えています。

    理由としては、欧米路線は国際線の中でも収益性が高く、また長距離フライトほどビジネスクラスシートの快適性が重要になるためです。

    その意味でも、新シート「THE Room FX」の価値を最も発揮できるのはこうした長距離路線ではないかと思います。

    有力候補はロサンゼルス路線?北米市場から導入を予想

    その中でも、個人的に有力視しているのがアメリカ・ロサンゼルス路線です。

    近年はドジャースの大谷翔平選手の活躍もあり、日本からロサンゼルスを含むカリフォルニア州への旅行需要は回復・拡大傾向にあります。

    カリフォルニア観光局のデータによると、日本からカリフォルニア州を訪れた旅行者数は

    • 2025年:約41.7万人
    • 2024年比:+4%
    • 2023年比:+21%

    引用資料:「Market spotlight: Japan(Visit California:2025年12月3日)」
    https://industry.visitcalifornia.com/our-impact/newsroom/market-spotlight–japan

    と、コロナ禍による渡航制限の解除以降、回復が続いています。

    さらにANAのIR資料によると、国際線旅客収入の構成比では北米路線が36.8%と最も大きな割合を占めており、ANAの国際線事業において重要な市場となっています。

    参考:「ANAホールディングス株式会社 説明会 2026年3月期 第3四半期決算(2026年1月30日)」
    https://www.ana.co.jp/group/investors/data/kessan/pdf/2026_01_1.pdf

    また、JALはすでにロサンゼルス路線に最新ビジネスクラスを搭載したA350-1000を投入しており、ロサンゼルス路線での競争は今後さらに激しくなると見られます。

    さらに2028年夏にはロサンゼルスオリンピックの開催も予定されており、今後も一定の需要が見込まれる路線です。

    こうした市場環境を踏まえると、ANAとしても競争力を高める意味で、需要の大きいロサンゼルス路線は新シート導入の有力な候補の1つと考えられます。

    ※就航路線等の最新情報はANA公式サイトをご確認ください

    今後のビジネスクラスは「個室化」がさらに進む|航空業界の新たなトレンド

    現在、世界の航空会社では長距離路線のビジネスクラスにおいて、フルフラットシートが当たり前のように設けられています。

    そして次のトレンドとして広がっているのが、ドア付きの個室型シートです。

    近年は新しいビジネスクラスを導入する際、プライバシー性を高めた個室ドア付きシートを採用する航空会社が増えています。

    その中でもANAは、単なる個室化だけではなく、1人あたりの空間の広さという点で差別化を図ってきました。

    2030年に向けて、航空会社のビジネスクラスにおいて個室シートの開発競争がさらに進んでいくと考えられます。

    現在でもビジネスクラスを選ぶ際、「フルフラットになるかどうか」を基準にしている方は多いと思いますが、将来的には個室型シートかどうかという点も重要な判断基準になってくるかもしれません。

    これまで航空機のシートは、リクライニングからフルフラットへ、さらにドア付き個室へと進化してきました。

    さすがにこれ以上どのような進化があるのか想像するのは難しい部分もありますが、今後もANAをはじめ各航空会社から画期的なビジネスクラスシートが登場することに期待したいところです。

    まとめ|THE Room FXは早く空の上で体験したいシート

    今回は、ANAの新ビジネスクラス「THE Room FX」を紹介しました。

    実際に座ってみて感じたのは、

    • 広いパーソナルスペース
    • 個室感のある設計

    この2つのバランスがとても良いシートだということです。

    やはり本当の魅力を感じるのは、実際のフライトで体験したときでしょう。

    導入初便はかなり人気になりそうですが、実際に空の上で体験できる日が楽しみです。

    Kota@Special Traveler
    本サイト運営者
    旅するスモールビジネスオーナー。大学在学中に起業し、これまで複数の事業(インフルエンサー企画・コンサルティングなど)を展開。現在は別途、地方の魅力を世界に伝えるインバウンド向け英語メディアを運営しながら、自身の旅の経験と考察を「Special Traveler」で発信している。

    好きな機材はANAのB787。
    ANA新ビジネスクラス「THE Room FX」を体験|THE Roomとの違いやシートの特徴を詳しくレポート

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