先日、ANAのステータス修行において王道路線の1つである「東京(羽田)―沖縄(那覇)」路線のPP単価に関して取り上げました。
時期によってはPP単価8円台も狙えるため、2026年の修行においても有力な選択肢であることは間違いありません。
一方で、すべてのPPを羽田と沖縄の単純往復だけで積み上げるのは正直飽きるという方も多いのではないでしょうか。
そこで選択肢として浮上するのが、短期間でまとまったPPを比較的低コストで獲得できる「海外発券」です。
今回はその中でも、修行僧の間で定番かつ実績のある「クアラルンプール発券」をどう“終わらせるか”という点にフォーカスして解説します。
例えば、クアラルンプール発券でJFK(アメリカ・ニューヨーク)行きを組む場合、発券する区間は以下のとおりです。
クアラルンプール → 羽田 → JFK → 羽田 → クアラルンプール
このルートでは、一気に約25,000PP前後を獲得できるため効率面では非常に魅力的です。
例えば、行きは2026年3月10日発、帰りは3月15日発の場合、運賃は36万7,970円(エコノミー、Full Flex、予約クラス:M)で25,112PP、PP単価は14.65円でした。
※2026年1月13日検索時点
マレーシア、日本、アメリカの3国の大都市を飛び回るということも一種のデキるビジネスマンのような感じで面白いです。
ただし当然ながら、東京とクアラルンプール間の往復航空券は別途手配する必要があります。
この「現地までどう行くか」「どう戻るか」が、クアラルンプール発券を成立させる上での重要なポイントになります。
では、実際にどうやって完了させるか見ていきましょう。
補足:PP(プレミアムポイント)とは、ANAのステータス(上級会員資格)取得に必要なポイントのことで、フライトの距離や搭乗クラスなどによって加算されるポイントが増減します。
のPP単価は?ANA-SFC修行のコストを徹底検証-300x169.jpg)
東京−クアラルンプール往復の4つの選択肢
東京とマレーシア・クアラルンプールを往復する場合には、以下の方法があります。
- ANAの有償チケット
- スターアライアランス他社
- LCC
- 特典航空券
1. ANAの有償チケット
まず紹介する方法は、海外発券のチケットとは別に東京発のANAの往復チケットを購入することです。
先ほどの例をもとに改めて紹介すると、
クアラルンプール → 羽田 → JFK → 羽田 → クアラルンプール
は海外発券のチケットで発券済みです。
クアラルンプールに行くまでのチケットを別に用意することで海外発券による修行を成立させることができます。
別途、東京とクアラルンプールの往復のチケットを購入した場合、海外発券した分と組み合わせると
羽田 → クアラルンプール → 羽田 → JFK → 羽田 → クアラルンプール→ 羽田
となります。これで修行の一番最初は羽田を出発して、最後に羽田に戻ってくるというルートが完成します。
また、ANA便に有償で搭乗することで海外発券分とは別にPPを稼ぐことができます。
ただし、安い運賃で搭乗した場合にマイルの積算率が低くなり、PPがさほど稼げずPP単価も悪化する場合があります。
実際に羽田-クアラルンプールの運賃を検索すると、行きは2026年3月10日発(深夜)、帰りは3月16日発の場合、運賃は12万8,600円(エコノミー、Value、予約クラス:S)で5,016PP、PP単価は25.63円でした。
※2026年1月13日検索時点
クアラルンプール-JFKと羽田-クアラルンプールのチケットでトータル3万PP以上を貯めることができます。
この場合、ライフソリューションサービス利用によってANAのプラチナステータスを取得でき、SFC修行も完遂できます。
何度も羽田と沖縄を往復する必要もなく、効率良く修行できます。
ただ、ライフソリューションサービス利用を活用してプラチナを取得する場合、ANAカード・ANA Payの決済額は400万円必要です。
2. スターアライアンス他社
クアラルンプール発券にさらに東京発のANAのチケット購入することで効率良く修行を進められますが、PP単価はやや高くなります。
『PPを稼ぎつつも、もう少し安く済ませる方法は無いのか?』とお悩みの方にオススメなのが、スターアライアランスの他社のチケットを購入することです。
スターアライアランスに加盟している航空会社に搭乗した場合でもANAのPPを貯めることができます。
例えば、中国の航空会社エアチャイナでは、羽田から北京経由でクアラルンプールまで行くことができます。
実際に羽田-クアラルンプールの運賃を検索すると、行きは2026年3月9日発、帰りは3月16日発の場合、運賃は83,550円(エコノミー、予約クラス:行きQ・帰りT)で4,036PP、PP単価は20.70円でした。
※2026年1月13日検索時点
また、ビジネスクラスで羽田-クアラルンプールの運賃を検索すると、行きは2026年3月3日発、帰りは3月16日発の場合、運賃は175,780円(ビジネス、予約クラス:R)で11,744PP、PP単価は14.96円でした。
※2026年1月13日検索時点
エコノミーはタイミング次第で往復5万円前後のさらに安いチケットを見つけられます。
一方のビジネスでは、安い価格帯でもANAのマイルの積算率が125%となるため、PP単価を比較的安価に抑えることができます。
私も昨年エアチャイナのビジネスクラスで羽田から北京を経由してクアラルンプールに行きました。
エアチャイナは座席が古く、正直乗り心地は・・・でした。
欧州方面など長距離フライトでは最新のA350で運航し、フルフラットのシートが用意されています。
アジア周辺諸国へはA321やB737など小型機での運航になるため、人によっては物足りなく感じるかもしれません。
また、料理も可も無く不可も無くという感じでしたが、CAさんにはとても丁寧にご対応いただき、トータルでは良い時間を過ごせました。
エアチャイナ以外では、同じく中国の航空会社の深圳航空であれば往復3万円前後で発券できる場合があります。
なお、ステータス修行でスターアライアンス他社便を利用する場合には、1点注意が必要です。
ANAのライフソリューションサービスを利用してステータスを取得する場合、カウント対象となるのはANAグループ便で獲得したプレミアムポイント(PP)のみです。
スターアライアンス他社便を利用して獲得したPPは、ライフソリューションサービスでのステータス判定には反映されません。
3. LCC
単純にクアラルンプールの往復を安く入手したいという考えであれば、LCCの利用も1つの手です。
時期にもよりますが、往復で5万円前後です。エアアジアであれば羽田発の直行便もあります。
ただし、LLCなので手荷物、機内食などオプションがありません。当然ANAのPPも稼げません。
安さにこだわるならLCCの選択も1つの手ですが、少し金額を足せばスターアライアランス他社を利用できるので使い勝手が良いかと言われれば微妙です。
4. 特典航空券
各航空会社のマイルを持っていれば、特典航空券で東京とクアラルンプールを往復できます。
ANAのマイルでANA便やスターアライアランス他社の特典航空券を発行していくのも良いです。
もし、JALマイルも貯めているのであればJALないしマレーシア航空の特典航空券を利用することができます。
特典航空券ではPPは稼げませんが、修行でトータルにかかるコストを抑えつつ、フルサービスキャリアのサービスを受けることができます。
まとめ|クアラルンプール発券は「閉じ方」次第で修行が大きく変わる
今回は、ANAのステータス修行において「クアラルンプール発券」を行う際に、クアラルンプールに行くまでの手段を紹介しました。
クアラルンプール発券は、ANAのステータス修行において短期間で大量のPPを獲得できる非常に強力な修行ルートです。
一方で、海外発券である以上「現地までどう行くか」「どう戻るか」を誤ると、
- 想定以上にコストが膨らむ
- PPが思ったほど積み上がらない
- ライフソリューション判定でカウントされない
といった想定外な出来事につながる可能性もあります。
コストを取るのか、効率重視か、それとも未だ乗ったことのないエアラインに挑戦するなど人それぞれの修行スタイルがあって面白いかと思います。
各々の状況に応じてベストな方法を選択していただければと思います。
また、海外発券では羽田沖縄などの単純往復にはない異国の雰囲気を味わえるのが魅力の1つです。
修行プランを組み立てる、あるいは見直すきっかけになれば幸いです。




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